Nepenthes alata(カクタス長田) ネペンテス・アラータ【食虫植物解説】
基本データ

ホームセンターや園芸店でよく見かける生産業者である「カクタス長田」さんがリリースされているウツボカズラです🌱
写真ではわかりづらいですが、実は袋に産毛が生えていてモケモケしています。
袋自体も柔らかく、まるで質の良いハンカチのような触り心地バツグンなウツボカズラです!
愛好家からよく「Luzon(産地)のNepenthes alataと似ている」と言われる個体ですが、正確には異なります。
正体は「現地から取り寄せた種子から実生、さらに何度か代替わりを重ねた個体」とのことです。
このため、色の濃さや模様など、お店に並んでいる個体には多少の個体差があるとか。
私も違いが気になったので複数株持っています。

こんな感じです🌱
(もしかしたら上位袋にちかいところから挿し木したから色が抜けてるだけかも…?との説もあるようですが、今の所確証がありません。この個体の脇芽が出てきたらわかるんですけどね〜)
一口に「ウツボカズラ」と言っても色々あるのは皆様よくご存知だと思いますが、「Nepenthes alata(カクタス長田)」と言っても色々あるのがこの趣味の沼の深さを伺わせますね
入手方法
一般的に食虫植物のシーズンと言われる時期(GW〜8月ごろ)であれば全国のホームセンター・園芸店で手に入るチャンスがあります!
オレンジ色のかわいらしいラベルが目印!🏷️
※ラベルには「アラタ」とスタンプされています。

ただし、このラベルのウツボカズラを取り扱っているお店でも「絶対にある」とは限りません。
たくさんある種類の中からアソートされて入荷するスタイルのため、あったりなかったりします。
このラベルのウツボカズラを取り扱っているお店に通い、入荷・補充されるタイミングを狙ったり、同じ系列の別店舗を探してみるといった手段がイイかもしれません💡
ネット通販ではあまり見かけたことはありませんが、チャームさんで取り扱っていた形跡がありますね
※記事執筆時点では在庫切れ
ホームセンターで探すよりは高価な傾向ですが、入荷さえすれば前述のように探し回らなくても確実に手に入るのでこちらもおすすめです!
(特に最近ガソリン高いですからね…)
育て方
ウツボカズラの中では低温、乾燥に比較的強い傾向です。
ですが、熱帯植物なので屋外放置では冬越しはできません。
温室をお持ちでない方は、室内で育てられる準備をしておきましょう!
水やりは用土の表面が乾いてからあげるのが理想ですが、乾かしすぎると枯れますので慣れないうちは日毎に水やりの時間を決めてあげると良いでしょう。
また、各シーズン以下に注意しましょう!
春
温室をお持ちの方はその中で育てましょう。
最低10℃を連日下回るような環境だと厳しいです。
温室をお持ちでない場合は、室内の明るい窓際で育成してください。
暖かくなったら外に出してあげましょう!
ただし、いきなり外に放り出すと高い確率で葉焼け(植物のやけどのようなもの)を引き起こします。
朝に出して1時間後に引っ込める…翌日は1時間半、翌々日は2時間…と言った感じで、植物を慣らしてあげてください。
夏
本来であればシーズン真っ盛りのはずなのですが、ここ最近の爆暑では流石に無対策だと調子を崩します
遮光は強め(直射が当たる場合は50%程度がおすすめ)、夜に水やりを行い、鉢の中の温度を下げるようにしてください。
朝に水やりをするとお昼間蒸れて根が痛む可能性があるため、極力夜がオススメです。
室内育成を継続する場合はエアコンの冷風が直接当たらないように注意しましょう!
秋
屋外育成の場合は最低気温が10℃を下回るくらいになったタイミングで取り込んであげましょう。
その後は室内の明るい窓際で育ててください🌱
冬
室内育成の場合はエアコンによる乾燥に注意してください!
人間が快適と思えるくらいの湿度があれば十分なので、適宜加湿器等で湿度を調整しましょう。
湿度を高めれば高めるほど喜びはしますが、やりすぎると部屋が結露・カビまみれになるのでご注意を(経験済み)
温室で育てている方も、パネルヒータでなく温風が吹き出すタイプの場合は風が直接当たらないようにしてください。